歯周病は生活習慣病
歯周病は歯周病菌による感染症ですが、歯周病菌が口の中にいても、すべての人が歯周病になるわけではもちろんありません。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同じように、その人の免疫力や生活習慣などが複雑に関係していると考えられています。
ですから、その人の生活習慣によって歯周病にかかりやすかったり、治療しても治りにくかったりすることがあります。
歯周病を予防するには、毎日のお口の手入れや定期的な歯科受診だけでなく、生活習慣を改めて見直す必要があります。
お口の中の危険因子
軟らかいものばかり食べる。
軟らかい食べ物は食べかすが歯に付き、プラークが形成されやすくなります。
歯ごたえのあるものや、繊維質の多く含まれたものをしっかりとよく噛んでたべましょう。
甘いもの(砂糖)をとり過ぎる。
大人だけでなく、子供にも歯周病は多くみられます。
子どもは特に、砂糖が多く含まれるお菓子やジュース類を、とり過ぎる傾向があります。これは、むし歯にももちろん良くありません。
口で呼吸する癖がある。
口呼吸は口の中が乾燥しやすくなるため、細菌に感染しやすく炎症を起こしやすくなります。
口呼吸の癖のある人は、治すように心がけましょう。
歯ぎしり
歯周組織に負担をかけ、歯周病を悪化させます。
その他にも...
- 食片圧入(食べ物が歯と歯の間に詰まる)
- 咬合性外傷(悪いかみ合わせ)
- 歯列不正(歯並びが悪いとプラークがたまりやすく磨きにくい)
全身的な危険因子
タバコ
タバコを吸っている人は、
- 歯周病の進み方がはやい。
- 治療しても治りにくい。
- 若い時期から歯周病になりやすい。
- 歯が黒くなる。
- 自覚症状が出にくい。
- よごれが着きやすい。
など歯周病最大の危険因子です!
糖尿病
身体の抵抗力を低下させ、歯周病を悪化させます。
また歯周病が糖尿病悪化の原因にもなります。
ストレス
ストレスが多いと歯ぎしりのもとになり、歯ぎしりは歯周病を悪化させます。
また、身体の抵抗力も低下し歯周病悪化の原因となります。
女性の思春期・妊娠・更年期
女性ホルモンの影響で歯肉炎が悪くなりやすくなります。
不摂生な生活
生活習慣病の温床となります。
その他にも
- 加齢
- 薬の副作用など があります。